今朝見た夢、
血ぬられた刀と、死体が転がっている一室。狭い和室に左右壁、机が一つに、奥の壁には丸い障子付きの窓がある。左そばで二人ほど和服姿の男性が互いに支えあいながら震えている。二人は白い和服を着て、烏帽子のようなものをかぶっている。どうも自分はこの倒れている人に、部屋に入ったところで襲われ、かろうじて助かったらしい。そそくさと抜き身のまま刀を持って廊下に出る。廊下の外は中庭になっている。石灯籠にこんもりとした木々が月の光に照らされている。横の部屋に行き、おいてあったタオルで刀をぬぐい、さやに入れようとするが、そのさやがやけに大きい。
二度寝してみた夢、
狭い食堂というか、入口入ってすぐ一間の座敷になっている建物の中にいる。それは古い民家を改造したような店。入口を正面に膝の高さほどもない二人分の盆を置けばいっぱいの奥行きの机を前に座っている。入り口横の壁には古い板にお品書きが。蒲鉾板より少し大きいくらいの煤汚れた板が、墨の字も薄くかすれて、五?列二段にかかっている。衝立の蔭、左の調理場から老婆が出てきて、ざるそば待たせたねもう少しだからねと、にこにこしながら出てくる。年は80手前か、割烹着を着て、ところどころ黒髪が残る白髪を後ろにまとめ、顔はうりざねに細い優しい目をしている。手にはそばを湯がく道具を持っており、中には色黒いそばが入っている。そして足元には器に氷とともに盛られたソバがざるからこぼれおちており、それを横で父親が元に戻している。