昔住んでいた家の庭に柿の木と枇杷の木が植えてあった。柿の木は渋柿で、壁際に椿とか植えられたのとは別に、裏庭の真ん中に植えてあった。物心ついたころにはかなり大きくなっており、祖母がそれで干し柿を作っていた。小さい頃は甘柿を接ぎ木して食べるとかと言って、のこで傷つけたりもした。ちょうど部屋の窓を開けると正面に植わっていて、周りは何もない状態だった。そのうち、祖母も干し柿を作らなくなって、なった柿は落ちるに任せて、自分もあまり裏庭には入らなくなっていた。まぁ家を処分した時に、柿も枇杷もいろいろと更地になった。